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陶山 留美さんインタビュー

心も体も元気になるカフェへ

2021年3月23日

幸雲南塾 3期生 陶山 留美さん

−なぜ、雲南市でカフェなのですか?

雲南市木次町で生まれ、地元の小中高校卒業。いったんは地元企業に就職をしましたが、パティシエになりたいと想いが募って、23歳のとき、東京の製菓学校に通うようになりました。正直、思いつき、かな(笑)作ることが好きだったのと、テレビで見たコース料理の最後に出てくる皿盛りのデザートに憧れたのが、大きかったです。一応、30歳になるまでには帰るという約束をして。製菓学校からレストランを経て、全日空ホテルでパティシエとして3年くらい働きました。さまざまな分野を経験させてもらって、約束通り帰ってきました。友人とお茶する場所が、松江や出雲に行かないと当時はなくて、だから、作りたい、と思っていたんです。

−幸雲南塾との出会いは?

とりあえず事務の仕事に就きながら、JA雲南さんの主催の『ボクカフェ』で知り合った(同期生の)芝由紀子さんに、幸雲南塾に参加しないかと誘われて。芝さんの勢いがすごくて、まあ、行ってみようかと。正直に言えば、カフェに関しては、役に立たない部分もありましたが、ただ、これまで知り合えなかった人たちに、知り合うことができて、それが本当によかったです。市役所の人も、同期生もとても仲が良く、今でも困ったとき助けてもらえます。例えば、講師の尾野さんの紹介で、飯南町のレストラン・ミセスロビンフッドに話を聞きに行くことができましたが、普通はできないことです。

−オープンまでの道のりを教えてください。

2013年11月、幸雲南塾で発表したマイプランは、地元の食材や名産を取り入れたカフェを地元つくる、というプランでした。そのころ、幸雲南塾の途中で、仕事をやめ、カフェの場所を探していました。見つけた物件を一から改装して、大変でしたね。2014年5月にオープンしました。実は、塾の1期生の小畑さんが設計してくれて、ロゴのデザインも塾生に考えてもらいました。ある意味、幸雲南塾のお店。塾を通して知り合った方々が、焼き菓子をお土産に使ってくださったり、食材を持ってきてくれて商品開発につながったり。今、こうやって取り上げてもらっていることも含めて、プラスになっています。一人だったら、お店を始める勇気がなくて、始めてなかったかもしれません。市役所が後ろにいる心強さも含めて、大きいです。

−どんなお店を目指していますか?

一人でも、何人かでも、ゆっくりくつろいでもらえるようなカフェでありたいです。ランチは季節ごとに旬の食材を使っています。デザートは、パティシエ気まぐれの盛り合わせ。例えば、プリンの材料の卵と牛乳などに、地元のものを使っています。もっともっと、若い人が来て、利用してほしいと思っています。気軽に立ち寄れて、女性が心も体も元気になれるようなカフェにしていきたい。自分がその年代のときに、求めていた場所をつくったつもりですが、まだ、十分に浸透しきれていないように感じています。若い人が雲南市内外から来てくれたら雲南市も活気づきますよね。そのほか、焼き菓子の卸販売に力を入れていくつもりです。クッキーや桜のマカロンなどを、用意しています。出張イベントにも参加して、もっともっと知ってもらいたいので、お気軽にお声がけいただけるとうれしいです。
 
聞き手:田中輝美(ローカルジャーナリスト)

Cafe Assiette

雲南市三刀屋町下熊谷1633-4
TEL 0854‐47‐7308
営業時間 10:00-17:00 定休日 火・水
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